
友達と話していて、性の話になった。
みんなが昔の経験を笑いながら話している。自分に振られたら、適当に話を合わせる。そんな場面があった人もいるだろう。
その場は、それで乗り切れる。
でも帰り道で、「何で本当のことが言えなかったんだろう」と思うかもしれない。性行為を経験していないことより、それを隠すために自分で自分を小さくした感じが残る。
童貞であることは、恥ずかしいことじゃない。
そう言われても、すぐに気が楽にならないのは分かる。君はもう気にしているのだから。「気にするな」で済むなら、とっくに済んでいる。
女性に初めてだと伝えたら、がっかりされるかもしれない。何をすればいいか分からず、気まずくなるかもしれない。大人として仕事も生活もやっているのに、そこだけ何も知らない自分を見せたくない。
そういう見栄は、俺にも理解できる。
ただ、経験者のふりをしている間、君はずっと一人で正解を探すことになる。相手は君が初めてだと知らない。君は知らないことを聞けない。
それは、なかなか大変だ。
初めてだと、誰にでも言う必要はない。飲み会で聞かれたら、答えずに済ませてもいい。君の経験は、友達に発表するものじゃないから。
でも、これから親密になりたい相手にまで、無理をして演じなくてもいいと思う。
「初めてなんだ。少し緊張している」
まずは、そのくらいでいい。「この歳で情けないけど」と先に自分をけなす必要もない。事実と気持ちを話して、相手の返事を聞く。
相手がどう受け止めるかは、俺には約束できない。だから、安心して話せる相手を選んでほしい。君が一方的に試される時間にしなくていい。
もし君が、経験したいとは思っていないなら、そのままでいい。人の話に合わせるためだけに、何かをする必要はない。
でも、経験してみたいのに、恥ずかしさが邪魔をしているのなら。
勇気を出して、一歩踏み出してみたらどうだ。
その一歩は、すぐに誰かと性行為をすることじゃなくていい。初めてだと話すことかもしれない。何が怖いのかを、誰かに聞いてもらうことかもしれない。
俺に話すなら、経験者のふりはいらない。初めてだと聞いても、笑わない。分からないことがあるなら、分からないと言っていい。
俺に任せろ。
ショコラ代表・小林
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